☆読んだ本のことや生活のことなどを〜☆
むこうだんばら亭
むこうだんばら亭むこうだんばら亭
(2005/03/23)
乙川 優三郎

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「むこうだんばら亭」

孝助と、孝助に身請けされた、たかが切り盛りする居酒屋「いなさ屋」は、銚子の東端「とっぱずれ」といわれるダンバラ波の逆巻く漁港にあります。利根川の水と海がぶつかって生まれるダンバラ波の立つ川口は美しく豊かでありながら、難所で、いつでも人を呑み込む恐ろしい海です。

他に行くあてのない境遇を背負った女たちが一縷の望みをたくし「いなさ屋」にたどりつきます。不遇な状況からはい上がろうと、なんとか自分の力で生を全うしようと挑み、もがきながら、しぶとく、したたかな知恵をつけてゆきます。ぎりぎりのところで生きざるを得ない女たちの姿に哀れさはありません。自分をさらけ出して生きる姿に、潔ささえ覚えます。
8つの連作短編集、中でも「古い風」「果ての海」が印象深いです。

☆行き暮れて
☆散り花
☆希望
☆男波女波
☆旅の陽射し
☆古い風
☆磯笛
☆果ての海



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