この本読んだよ。
一瞬一瞬をキラキラと輝いていたい。駈け抜ける風のように爽やかでありたい。素晴らしい本との出会いと別れ。日々の読書と生活の記録です。
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夢をあきらめない
夢をあきらめない―全盲のランナー・高橋勇市物語 (イワサキ・ノンフィクション (9))
(2008/06)
池田 まき子
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「夢をあきらめない」
高橋さんは目の病気のため、高校生のときから視力が悪くなり、34歳で完全に失明してしまいます。つらく苦しい日々を過ごし、自殺を考えたことも一度や二度ではありません。
けれども、何度も立ち上がり、走ることを通じて、自分の可能性に挑戦してきました。そして、2004年9月のアテネ・パラリンピックで優勝するという、大きな夢をかなえることができたのです。けれども、高橋さんの挑戦は終わったわけではありません。北京で開かれるパラリンピックでの二連覇をめざし、新たな夢に向かって、きょうもまた走り続けています。
高橋さんは31歳で初マラソンに参加します。沖縄石垣島のNAHAマラソン、30キロからは歩いてしまいましたが、4時間53分47秒でゴール。マラソンに参加して、完走できたという喜びが、代えがたい大きな自信になりました。一つのことをやりとげた充実感と満足感。これを機に高橋さんはマラソンに挑戦してゆきます。
高橋さんには記録を更新できる喜びもありましたが、走っているときに開放的な気分になれるのが、何よりもうれしいことでした。ふだんは杖を頼りに、あちこちにぶつかりながら歩いていますが、伴走者といっしょだと、思う存分まっすぐに走れます。伴走ロープは高橋さんの左手の甲と伴走者の右手の甲を合わせて結び、腕の振りや呼吸を合わせます。全盲の高橋さんにとって、このロープだけが頼りです。ロープにおたがいの気持ちを伝え合わせ駈け抜けていくのです。
高橋さんがアテネで優勝したのは39歳のとき。マラソンで記録を出すのは35歳が限界ともいわれますが、初めてマラソンを走ったのは31歳のときです。記録が伸び始めたのは35歳を過ぎてからでした。高橋さんは45歳ですが、いつでも、自己ベストを出せる最後のチャンスと思って走っているのです。
スポーツをとおして見つめた「ノーマライゼーションとバリアフリー」について「将来は、オリンピックもパラリンピックも一つになるのが理想ではないでしょうか」。「障害者が一般の人たちにまじって、いっしょにスポーツをしてこそ、見ている人たちに勇気や感動をあたえられるのではないでしょうか」と、高橋さんは訴えます。
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No.84 :
2008/07/19(Sat) 22:31:21
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